高卒で海上自衛隊に入る
仙石恒史(せんごく ひさし)(映画では真田広之、以下カッコ内は映画でのキャスト)
「いそかぜ」先任警衛海曹(先任伍長)。
高卒で海上自衛隊に入る。劣等感が強く、いわゆる不良だった彼も、自衛隊で長く過ごす中で上意下達に身を任せるようになっていた。自分の艦に対する愛着が深く、『艦は我が家。クルーは家族』と信じて疑わない。離艦後に単身「いそかぜ」に戻る。絵が得意だが、人前では描かない。物語の当初、離婚の危機にある(映画版では妻は既に他界している他、娘の年齢も異なる)。なお、小説ではプロローグの段階で初任幹部時代の宮津と出会っているらしい描写が見られる。
宮津弘隆(みやつ ひろたか)(寺尾聰)
海上自衛隊ミサイル護衛艦「いそかぜ」艦長(映画では防衛庁側の意向もあり副長に変更されている)二等海佐。そして、今回の事件の首謀者。
父親も日本海軍出身で、父に憧れて自衛官を志す。人望に厚く、同級生・先輩後輩・同僚に彼を慕う者は多い。妻と防大生の子供にめぐまれていたが、ある事件をきっかけに全く逆の歯車が回り始める。冷徹になろうとするも、ここ一番で冷徹になりきれない。
如月行(きさらぎ こう)(勝地涼)
「いそかぜ」第一分隊砲雷科一等海士。
少年時代、母、祖父を失い、父を自分の手にかける。その後、ある組織に拾われ、以降その組織の一員として行動することになる。寡黙で、訓練の成果もあるが感情を押し殺している。天才的な絵の才覚を持っている。今回「いそかぜ」に乗艦したのは、名目上はミニ・イージスシステムの習熟者として、「いそかぜ」のクルーに新システムの指導を施すため、横須賀から配転されて来た。との事であったが、実は宮津達による反乱を阻止する特命を受けて派遣された防衛庁情報局所属の二曹であった。
田所祐作(たどころ ゆうさく)(斉藤陽一郎)
「いそかぜ」第一分隊砲雷科海士長。
暴走族を辞めてブラブラしているところを自衛隊地方連絡部の広報官に声を掛けられて入隊した。入隊後も暴走族くずれの気質がぬけなかったが、仙石の推薦で防衛記念章を授与されてからは見違えるように訓練に励むようになり、元々の面倒見の良さから海士達のまとめ役として若いクルーを取り仕切るようになる。仙石の弟分的な存在。海曹への昇任試験を控えている。原作小説の上での設定と比べて映画では主人公やストーリーそのものへの絡みが少なくなっており、既婚者で恐妻家であることを窺わせている。
菊政克美(きくまさ かつみ)(森岡龍)
「いそかぜ」第一分隊砲雷科二等海士。
人間関係がギクシャクしがちな「いそかぜ」クルーの潤滑剤的な存在。幼い頃に両親が離婚して、祖母に育てられた。家には祖母と二人きりで暮らしているが、魚雷訓練中、彼を悲劇が襲う。他の福井作品でも同姓の登場人物[2]はしばしば登場し、同じく悲劇に襲われることが多い。
竹中勇(たけなか いさむ)(吉田栄作)
「いそかぜ」副長兼船務長(映画では船務長のみ)三等海佐。他の主要幹部達と違い、防大出身ではなく一般大学から海上自衛隊幹部候補生学校に入った、いわゆる外様組。宮津の息子、隆史に関する左遷の嵐の中でも幹部に残った。
非常に明るい、いわゆる「ムードメーカー」として描かれている。その一方で、自分の本心や本来の感情をどこか押し殺しているように見える場面も多い。下士官からも好かれる幹部として描かれていて、嫌われ者として描かれている杉浦や風間らとは一線を画した存在である。
杉浦丈司(すぎうら たけし)(豊原功補)
「いそかぜ」砲雷長、一等海尉(映画では三等海佐)。防衛大出身。
竹中とは逆に、規律に厳しく融通の利かない「嫌われ者」として描かれている。神経質で、そんな彼の一面を示すような場面も見られる。映画では積極的にヨンファたちに協力する姿が描かれた。
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